「特別支援教育」に関する英語表現の変遷 ナディア・マレーさんに聞く!

2013/07/11 | Posted by maggy in 翻訳者インタビュー

こんにちは、maggy です。今回は、「スピード翻訳 by GMO」 でご活躍中のナディア・マレーさん(翻訳者ID:nozomi)に、ご専門の近代教育史の英語表現と、週末の過ごし方について伺いました。

ナディア・マレーさん : プロフィール

  ご専門の近代教育史に関して、覚えておくと便利な英語表現を教えてください。

覚えておくと便利というものか分からないのですが、翻訳時は、今で言う特別支援教育、つまり障がい児教育に関する言葉使いに気を遣います。英語日本語ともども、時代が変わるにつれ言葉遣いも変わってきましたが、近代(特に戦前)の障がい児教育を扱った文章では、今は差別用語となっている不具、精神薄弱児、聾唖などの表現が出てきます。

そこで、差別用語を承知で当時の似たような英語表現(crippled, feeble-minded, deaf-mute)に訳すか、現代使われている表現 (disabled, intellectually disabled, deaf)にするか迷うところがあります。

英語では特に、障がい者に関する言葉使いで社会が敏感になっている傾向があり、言葉が時代とともに激しく移り変わります。例として、

feeble-minded
  → mentally retarded
    → intellectually disabled, crippled
      → handicapped
        → (physically) disabled, deaf and dumb
          → deaf-mute
            → deaf

といった変遷などもあり、最近話題となっている自閉症autistic から on the autism spectrum という表現に変わってきています。

文章に忠実でありながらも、誰にも不快な思いをさせないようにすることが難しいです。

私の判断はたいてい当時の言葉遣いをできるだけ反映し、文章に「当時の言葉使いなので、現在許されない差別用語が含まれています」というような注意書きをつけるように提案させていただくことです。

  週末はどのように過ごしますか。

週末は仕事するほか、欠かさないのは社会人オーケストラの練習です。楽器はチェロを弾きます。下手ですが、最近の一番の楽しみです。音楽は、クラシック全般のほか、ジャズ、ブラジル音楽などが好きですね。好きな作曲家はブラームス、ガーシュウィン、ジョビムが特にお気に入りです。

  翻訳の楽しさややりがいは何ですか。

日本語の原文をよどみなく理解し、ぴったりの英語表現でその内容と雰囲気を現すことです。また、かつてわからなかった言葉をどんどんマスターしてゆくことで、自分の能力が広がる感覚です。

  この記事の読者の皆さんにメッセージをお願いします。

これからも、少しずつ技術を高め続けて、翻訳で様々な人のためにお役に立ちたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

依頼者から「迅速、正確、的確、かつ表現力に富んだ文章に翻訳していただき、期待をはるかに超えました。」「ニュアンスの難しい箇所を適切に英訳していただき、助かりました。」「こんな表現をするのだなあと、感心しながら読ませていただいています。」と、表現力の高さ、そして背景知識の豊富さにたくさんの支持が集まっています。

マレーさん、これからもよろしくお願いします。

第 1 回インタビュー :在日 10 年以上の英語ネイティブ翻訳者 ナディア・マレーさんに聞く!
ナディア・マレーさん : プロフィール

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